今日、介護保険制度や障害者総合支援制度など福祉サービスを必要とする住民へのサービス提供基盤が充実する反面、制度だけでは対応できない福祉ニーズも顕在化しています。 本会では、日常生活の困りごとや悩みごとについて気軽に相談しやすい体制づくりをめざし、旧町村4地域に地域コーディネーターを配置しています。支援を必要とする住民に対して 必要な支援・課題の解決に向け地域住民と共に取り組みます。

高齢化の進行に伴い、単身高齢者や認知症高齢者等が増加傾向にあります。 こうした中、市内でも単身者による孤独死が発生しており、地域の中で要支援者を見守る体制づくりが急務となっています。本会では、区長・自治会長や民生委員、地域ミニデイ の参加者に向け気になる世帯がいないか常に声掛け”アンテナ”を張り、身近な福祉課題を拾上げていきます。更に、支援を必要とする住民の発見や見守り等が効果的に実施できるように、 各地域で「地域懇談会」「福祉マップ作成」等を実施し、課題を共有し地域で支え合うネットワークの構築に取り組みます。

地域には様々なつながりや社会貢献などに関心をもつ人々がいます。趣味や特技・知識を活かした活動や、幅広い年齢層を対象にした 地域福祉活動を担う人材の発掘と育成に向け取り組みます。また、団塊の世代や事業所等も含め福祉活動へ参加する機会や活躍の場づくりに取り組みます。

認知症や知的障害、精神障害など判断能力が十分ではない方が地域で安心して生活を送ることができるよう、 福祉サービスの利用援助や日常的金銭管理等の支援を行っています。今後、認知症高齢者や施設・病院を出て地域での 生活を始める障害者の増加が見込まれており、本事業による権利擁護の視点に立ったきめ細かな相談支援の重要性は ますます高まるものと考えています。事業の更なる推進にあたり、利用者支援の第一線を担う「生活支援員」の養成に取り組みます。

地域活動支援センター「野の花」では、通所利用者の増加と併せて、相談支援件数が大きく伸びています。その中には、ひきこもりに関する相談が徐々に増えてきており、 こうした家族が抱える悩みや不安の軽減を図るとともに、地域コーディネーター等とも連携し、当事者との信頼関係を築きながら継続的な訪問支援に取り組みます。

南城市内の社会福祉関係者はもとより、広く市民が一堂に会して、市民を取り巻く福祉課題について共に考える機会と、これまで永年にわたり社会福祉事業の 推進に貢献された個人及び団体や、地域で主体的にボランティア活動に取り組む方々に対する表彰等を行うことにより、住民参加によるまちづくり、 誰もがいきいきと暮らせる地域づくりの啓発と、福祉意識の高揚を図ることを目的に「第3回南城市福祉大会」を開催します。