事業計画・事業報告

令和5年度 南城市社会福祉協議会 事業計画

基本方針

 

 近年、地域や家族のつながりの希薄化などで社会的孤独や孤立に陥りやすい状況のなか、長引くコロナ禍によって人との交流や接触機会の制限による地域とのつながりの希薄化がさらに進行し、喪失等に加え不安定な社会情勢による物価高騰などで家計の不安や心身の不調を抱く方々が増えています。
 国においては少子高齢化や人口減少がすすみ、地域社会の担い手が減少し、地域社会そのものの存続への懸念から、住民一人ひとりが役割をもって活躍し、支え合う地域共生社会の実現を目指しています。
 南城市では、市と本会が一体的に策定した地域福祉計画(活動計画)の第3次いきいき南城しあわせプランの将来像として「一人ひとりを大切に、ともに支え、ともに生きる共生のまち・南城市」を掲げ、地域力を生かした福祉活動を推進する地域づくりや福祉関係団体等との横断的な連携・協力体制による支え合いのネットワークの構築などを推進しています。
 本会でも住民主体の地域福祉の推進にあたり、民生委員・児童委員や社会福祉関係機関・団体とのつながりを生かすとともに、各種社会資源や企業等の連携の取り組みを進めて、新たなつながりの構築を目指し、地域共生社会の実現に向けて取り組んでいきます。

基本目標

1. 地域住民が福祉活動に取り組む仕組みをつくる

 住民一人ひとりが地域に愛着を持ちながら地域福祉の担い手として身近な問題に取り組む活動の裾野を広げていくことが大切です。
 そのため、地域福祉活動に関する情報発信の強化を図り、福祉に対する意識を高める啓発活動や福祉教育の充実に努めるとともに、地域福祉を担う人材を育て、活用する仕組みや地域活動に参加しやすい環境の整備を進めていきます。
 また、住民同士のつながりを軸に地域活動との連携や多様な交流を通して互いに支え合う大切さを共有し、地域力を活かした福祉活動を推進する地域づくりを進めていきます。
 さらに、公共施設等の地域資源を効率的に活用し、住民が気軽に集うことができる居場所づくりや地域の福祉を推進するための拠点整備を進めていきます。

2.必要な人に、必要な支援が届く仕組みをつくる

 軽度の生活支援から専門性を伴った公的サービスによる支援まで、地域福祉に関わる複雑・多様化した支援ニーズに対応するきめ細かな相談支援、情報提供を含め総合的にサービスを提供する仕組みをつくることが大切です。
 そのため、より身近な場所での相談支援体制と情報提供体制の機能強化を進めるとともに、当事者本位によるサービスの提供を前提に、福祉サービスの質的な向上と権利擁護に努めます。 また、福祉関係機関団体との連携を深め、当事者が必要とする適切なサービスにつなげるコーディネート機能の強化を図る等、地域の福祉力を高める取り組みを進めていきます。

3.安心・安全な生活環境を整える仕組みをつくる

 地域福祉活動の推進においては地域を単位として住民相互の顔と顔が見える関係を築き、多様な福祉活動を通して生活課題を見つけ、それぞれの主体が課題を共有し、連携することで問題に対処する機能をもった支え合いのネットワークをつくることが大切です。
 そのため、住民主体の福祉活動、ボランティア等の連携をはじめ、福祉関係団体等との横断的な連携・協力体制により、地域独自の支え合いのネットワークを構築するとともに、それらの広がりを支援する取り組みを進めていきます。
 また、災害時における連絡、支援体制の強化を図るなど、安心と安全に支えられた生活を営むことができるまちづくりを推進します。

その他 事業実施計画

  1. 会務の運営並びに連絡調整
  2. 調査広報啓発活動
  3. 低所得者に関する事業並びに法外援護活動
  4. 老人福祉に関する事業
  5. 児童福祉に関する事業
  6. 障がい者福祉に関する事業
  7. 母子父子福祉に関する事業
  8. ボランティアセンター事業
  9. 地域福祉ネットワークづくり事業
  10. 福祉サービス利用者援助事業
  11. 福祉団体との連携・協力
  12. 共同募金運動の実施
  13. 介護保険制度関連事業の実施
  14. 障害者総合支援事業の実施
  15. 特定旅客自動車運送事業の実施
  16. 知念社会福祉センターの運営管理
  17. その他

令和4年度 南城市社会福祉協議会 事業報告・決算報告